
就職先も決まった大学4年の秋。卒論には追われていたが、おそらく人生で最も暇なひと時を過ごしていたのではなかろうか。社会人になれば自由な時間はなくなるだろうし、夏休みにバイトで稼いだので多少資金があった。ということで、4泊5日の少し長めの一人旅に行くことにした。
今回の旅行で、是非訪れたかったのが、日本三景の1つ松島と、日本有数の観光地の平泉。それと三陸海岸を見てみたかった。ただ、時間に余裕があるから旅行に行くのに、新幹線で急いで東北に行くのも…、と思い、在来線でのんびにと北上することにした。そして、その途中途中の土地も訪れてみることにした。
まず訪れたのが、茨城県の県庁所在地の水戸である。水戸駅の西側は、県庁所在地にふさわしい賑わいを見せている繁華街がある。一方東側は、とても県庁所在地がある都会とは思えないのんびりとした風景が広がる。
僕は、駅の東側に出て、桜川に沿って南へ歩いた。堤が遊歩道みたいになっていて、そこを偕楽園の前まで約20分ほど歩いた。朝早いこともあって、歩いていてとてもすがすがしかった。
水戸駅から徒歩30分ちょっとで偕楽園に着いた。偕楽園といえば梅である。春に行けば一面梅の花でさぞかしきれいだろうが、僕が訪れたのは晩秋だったので、上の写真のような感じであった。どうやら、1番良くない時期に来たようだ。ということで、満開の梅の木々が広がっているのを想像しながら、偕楽園の奥のほうに進んでいった。
偕楽園には、梅林だけでなく、竹林も杉林も松もある。人工的に造られた自然の美しさを見ることができるところもあるし、幻想的な雰囲気を感じるところもある。ただ、近くを常磐線が走っているため、場所によっては列車が通る音がするところがあり、それが良い雰囲気を壊していた。