7.高田松原

高田松原

写真:高田松原


 松島から一ノ関までやってきて、ビジネスホテルで1泊した。チェックインした後、駅前の松竹という食堂で夕飯を食べた。松竹は和風の一昔前の雰囲気がする落ち着いた食堂である。そこでソースカツ丼を食べた。ご飯の上にキャベツがのっていて、その上にたっぷりソースがかかっているトンカツがのっているだけのものだが、何とも言えず美味しかった。今度また機会があったら食べてみたい。

 少し一ノ関市街を歩いてまわったが、夜18時19時というのに人影はほとんど見られなかった。僕が住んでいるあたりの夜の22時23時くらいの雰囲気だった。地方に行くと違うのかと感じる一場面であった。ただ、マクドナルドには若者が多くいたが。

 次の日、朝6時の大船渡線の始発列車に乗った。まだ空は真っ暗だったし、駅前の売店もまだ開いていない時刻だった。前日の朝は仙台にいたのだが、そこでは寒さを感じることはなかったが、ここ一ノ関での朝は非常に寒かった。岩手県に入ってきて、ようやく東北地方に来たぞという気分になった。

 日が昇り始めて空が徐々に明るくなっていくのを車窓から眺めていた。乗客は2、3人しかいなく、列車は山中を走っていて人の気配をほとんど感じなかったこともあり、少し幻想的な気分になった。

 漁港で有名な気仙沼に着いても列車から海が見えない。列車は三陸海岸沿いを走っているにも関わらず。その後、陸前高田に着くまで、海を見ることはなかった。

 8時過ぎ、陸前高田で列車から降りた。名勝、高田松原が目的である。高田松原は駅から少し歩いたところにある。

 高田松原にやってきた。まず、海からかなり離れているのに堤防がある。チリ地震のときに津波が押し寄せ、海抜が低い高田市街にも被害があったから建てられたものである。この堤防のために景観が少し損なわれているが、被害を食い止めるための堤防に断固反対もできない。このような問題は全国各地で見られるが、判断が難しい。、この堤防が海岸からかなり離れたところにあるのはこのような問題があるからである。

 堤防を越え、松原を抜けると、砂浜と海と空が見え、景色が急に明るくなった。青い海と空、白い砂浜、青い松林。日本の海岸の理想系だろうか。この4者が1km以上にかけて続く。三陸といえばリアス海岸ばかりだと思っていたが、こういう場所もあって意外だった。また、ここは夏場は海水浴場になる。三陸では珍しいのではなかろうか。

 かなり時間があったので、砂浜を、そして松原の中をのんびりと散策した。砂浜は、天気が良かったこともあって朝とは打って変わって暖かく、景色も良かったので気持ちが良かった。一方松原の中は日陰で少し寒かったが、良い森林浴になった。

 11時過ぎに陸前高田駅に戻った。駅前の商店街にはほとんど人気はなく、シャッターが閉まっている店は1件や2件ではなかった。地方の商店街の衰退をまた見た。

 そして、再び大船渡線に乗って北上した。ここで乗った列車は3時間前に降りたときの列車の次の列車になる。1本乗り遅れたら大変だ。


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