
釧路市街から離れると、霧が出てきた。時間が経つにつれて、どんどん濃くなっていく。釧路湿原駅に着いた頃には、100m先が見えないほどだった。
釧路湿原駅から10分ほど山を登ると、釧路湿原が見渡せる展望台に着く。そこから釧路湿原を眺める予定であった。しかし、霧に阻まれ、釧路湿原を見ることはできなかった。そこにおそらくアマチュアのカメラマンがいたが、絵にならないと言ってすぐに山を下っていってしまった。
釧路湿原を見に来たのに、湿原が見えない。僕は何しに来たのだろうか。しかし、妙な静けさと霧によるウエット感とひんやりとした空気がたまらなく心地よかった。しばらくボーッとそこに立っていた。ときどき、鳥が飛び立つ音や鳴き声が響き渡った。それ以外は何も聞こえない。
霧は徐々に晴れてきてはいた。しかし、列車がやってくる時刻までには完全に晴れなかった。写真はそのとき撮ったものである。あと15分いることができたなら、あの霧の奥の釧路湿原を見ることができただろう。
ということで、釧路湿原駅近くの展望台から釧路湿原を眺めるのに、朝は全くお薦めできない。次回立ち寄る機会があるなら、違う時間帯に行ってみたい。